[1999.11.12]
  流通支配の法則


 ▼ドリキャス巡り、公取委がセガの販売会社を立ち入り検査(asahi.com)
  http://www.asahi.com/1110/news/national10042.html


 面白いソフトがあるから売れるのではない。たくさんソフトがあるから売れるのではない。売る,システムを構築できたからこそ,売れる。そのシステムが崩れるまでは,売れ続ける。と云う法則。

 ゲーム機ドリームキャストの販売をめぐり公正取引委員会は10日,セガ・エンタープライゼスとその販売会社セガ・ミューズなどを,独占禁止法違反の疑いで立ち入り検査した。公取委によると,セガ・ミューズは本体やソフトなどについて,小売店に販売価格を指示し,また中古品を扱った場合,取引停止にするなどして,販売を拘束していた疑いがもたれている。

 血で血を洗うシェア争いを演じて楽しませてくれている(^_^),ゲーム機メーカー3社だが,基本的には市場流通システムを普及させたものが勝利者となる法則がある。かつての任天堂しかり,現在のSCEIしかり。ある側面から見れば,ソフトの質だとか,量だとか,は2次的な問題でしかない。

 このニュースを聞いて,そんなものはSCEIならなかば公然とやってるじゃんと思った人は多いだろう(実際にSCEIは公取委の調査を受けてるし)。特約店制度を敷き,流通と引き換えに価格の固定,中古の撤廃などの圧力をかける。かつての任天堂のように問屋をかませるやり方よりリスクは少ないが,SCEIの強い権力はさらに強まる。勝ったものは権力を握れる,権力を握ったものは勝てる。その雪だるまを転がしていった,のはSCEIが生み出して,広めたもの。後を追うセガは,流通システムで常に弱い部分を見せてきた。今,崖っぷちでとるべき策は,ありや?


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